認知バイアスとは?

災害が起こった際に、避難所でバイアスが働いたという言葉を聞く機会もあると思います。

今回は、バイアスとはどういったもので、どんな種類があるのかつらつら書いていこうと思います。

そもそも”バイアス”って?

私たちは自分が見ている世界が正しいと思いがちです。

しかし、脳が認識する世界が無意識のうちに実際のものとは違っていることがあります。

この、ゆがみやズレのことを認知バイアスといいます。

バイアスには様々な種類があるので、その一部を次から紹介していきます。

認知バイアスの種類

確証バイアス

自分の仮説や信念と一致する情報ばかりに注目し、それ以外の情報を無視しやすくなる現象のこと。

A型は几帳面だとか、O型はおおざっぱであるとか、血液型と人の性格を紐づけがちです。

実際には、血液型と性格の関係には科学的根拠はありません。

生存者バイアス

成功した例の身に注目し、それを基準にして判断する一方、失敗した例は無視してしまう現象のこと。

ビジネスで成功した人が、「この習慣やこの方法で成功した」と語っていたとしても、実際にそれが成功に繋がったとは限りません。

もちろん成功体験は大切ですが、失敗した体験もまた大切なのです。

正常性バイアス

自分にとって何らかの被害がよそうされるような危険がせまっていても、ある範囲内であればそれを正常な日常生活の延長上の出来事としてとらえてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「これくらいなら大丈夫」と思い込んでしまうこと。

災害が起きたときに、正常性バイアスとうい言葉が頻繁に出てくると思います。

非日常な状況が起きると、不安になり大きなストレスががかります。このとき、自分は大丈夫だと思い込むことで、ストレスを軽減しようとする防御反応が働きます。

避難警報が出たときには、すぐに避難しましょう!

現状維持バイアス

人は、新しく挑戦することが合理的な状況であっても、失敗を恐れて現状維持を選択する傾向があること。

いつも同じメニューや新商品をなかなか試せないことも、損失するリスクを避け現状にとどまろうとすることも、現状維持バイアスが働いているといえます。

後知恵バイアス

何かが起こった後に、「初めから分かっていた」と思ってしまうこと。

スポーツの試合や選挙の結果が出た後で、「私はこの結果を予想していた」と思っったり、語ったりする人がいたりしますが、それは後知恵バイアスが働いていると言えます。

ゼロサム・バイアス

ゼロサムとは、誰かが得をしたらそれと同じ分だけ誰かが損をし、差し引き合計(サム)がゼロになる状況のことです。

その逆が、ノン・ゼロサムです。

ノン・ゼロサムの関係になれる状況であっても、人はゼロサムだと思い込んでしまう傾向があること。

希少性バイアス

人は希少性が高いものの価値を、本来よりも高く見積もりやすい傾向があること。

一点モノや限定モノの商品が魅力的に見えるのも、このバイアスが働いているといえます。

自己中心性バイアス

自分自身の情報や経験を基準にして他社の考えを推測してしまう心理状態のこと。

外集団同質性バイアス

外集団の人物はみな、似たような特徴をもった人ばかりだと認識する傾向のこと。

同調バイアス

自分の行動を、他社の行動に合わせようとする傾向のこと。

同じようなお店があり、片方は行列があるのに、もう片方には客が1人もいないときに、行列の方に並びたくなる時があると思います。

誰も並んでない店に対して不安感を感じてしまうために起こる現象です。

権威バイアス

権威のある人に指示や説得をされると、無条件に受け入れてしまう傾向のこと。

具体的な例としては、専門家の意見や上司の意見などが該当します。

心理学
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